概要
情報システム導入からシステム開発・運用体制確立の支援まで、
特に社会インフラに関連するICT活用の総合的なサポートを行っています。
社会インフラに関わる分野において「ICT活用」は今や当然ですが、当社は、特に交通分野のデータ取得及び分析手法に関する研究開発にいち早く着手し、業界のトップランナーとして様々な交通行動分析で成果をあげてきました。
現在は、以前に比べて多様なデジタル情報が容易に取得できる社会環境が整ってきましたが、また同時に社会インフラに係る多様な課題も顕在化しており、私たちが暮らす社会をより豊かにするためには高度で適切なICT活用が不可欠となっています。
地域未来研究所は、これまで培ってきた経験を活かして、先端のICT技術を効果的に活用することで、目まぐるしく変動する社会情勢に柔軟に対応可能な社会システムの実現を目指しています。
主な業務内容
- AI技術活用による予測・分析
- GPS携帯端末を利用した交通行動調査・分析
- プローブ調査等
ビッグデータ活用・分析
- 携帯端末を活用した情報提供システムの開発
- 情報処理システムの開発 など
主な業務実績
開発したBluetooth計測ツールにより道路渋滞の発生状況を把握
慢性的な交通渋滞が生じている神戸市垂水区小束山6交差点付近では、渋滞対策検討の基礎資料とするために、調査コストを抑えて交通実態を把握することが課題でした。本業務では、当社で開発した計測ツールである、Bluetooth 等IoT機器の識別情報が計測可能なセンサーを路側に設置し、4カ月間に渡って車両通過に関するデータを取得しました。また、その結果を分析することで、車両の進行方向別(直進・右折・左折)に15分ピッチの所要時間を算定し、曜日や時間帯による渋滞の発生状況を詳細に把握しました。
- 業務名
- 小束山6交差点周辺におけるIoT機器を用いた渋滞状況調査業務 [令和2年度]
- 発注者
- 神戸市
高速道路のLED表示板にリアルタイムで渋滞情報を表示する仕組みを構築
特に高速道路では、交通渋滞が発生すると交通事故の危険が大きくなります。本業務では、行楽シーズン等に大きな交通渋滞が生じる中央道上り線の八王子JCT付近の区間において、リアルタイムでの渋滞情報を発信することで交通事故等のリスク軽減を図るため、当社で開発した計測ツールである、Bluetooth 等IoT機器の識別情報が計測可能なセンサーを路側に設置し、長期間、車両通過に関するデータを取得、その結果より高速道路に設置したLED表示板に「所要時間情報」や「注意喚起情報」を表示する仕組みを構築し、その精度について検証を行いました。なお、現在もシステムは稼働しています。
- 業務名
- 2020年度八王子支社管内Bluetoothを用いた所要時間算定システム運用 [令和2年度]
- 発注者
- 中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社
ETC2.0データを活用して道の駅来訪車両の特徴を表現するツールを作成
「ETC2.0」は、全国の高速道路に設置されたITSスポット(通信アンテナ)より走行車両の経路情報を収集し、多様なサービスに活用できるシステムです。本業務では、このETC2.0データを活用して、全国の道の駅(200~300)ごとに、勢力圏域や立寄率等の情報を視覚的に表現することで、来訪車両の交通行動の特徴が確認できるツールを作成しました。
- 業務名
- ETC2.0データの整理と可視化ツール作成補助 [令和2年度]
- 発注者
- 東京大学
人工知能(AI)により交通渋滞予測をするシステムを構築
中央道高速道路では、小仏トンネルを先頭とする上り線(東京方面)の渋滞が週末の午後に慢性的に発生しています。そのため、高速道路ビッグデータ(過去の交通量、速度、渋滞や降雨量など)と、当日の交通量や降水量との関係性から、所要時間を予測するシステムを構築し、その精度について検証を行いました。また、専用のWEBサイトを構築し、予測した所要時間を実証実験として一般公開しています。
- 業務名
- 2022年度八王子支社管内Bluetoothを用いた所要時間算定システム運用 [令和4年度]
- 発注者
- 中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社